改めて見ると、この俳優さんたちが、

帯広競馬場に立っていることが不思議でたまりません。

左から、調教師役　杉本哲太さん、　新人広報役　蓮佛美沙子さん、

ジョッキー役　高良健吾さん、　トップジョッキー役　寺脇康文さん。



そうです。NHKドラマ「大地のファンファーレ」の撮影が帯広競馬場にて行われました。

オフィシャルＨＰはこちら。※制作日誌ブログもチェックです。

秋期間の収録も無事終了し、これから編集作業だそうです。

そして、雪の降る頃、もう一度冬のシーンを撮影しに来場されます。





それは、陸田ディレクターからの一本の電話から始まりました。　

　　「ばんえいでドラマを企画しているのですが…」

　　（私）「ドラマ！？（心の中：　やったー！ばんえいを取上げてくれる～）　是非お願いします！」



そんな半分ミーハーな気持ちでお話をしていましたが、

こんな豪華なキャストと、最高のスタッフさん、そして最新の機材で

大々的に撮影してくれるなんて、夢にも思いませんでした。



大砲か！？と思うような空に伸びる機材。

クレーンカメラです。

この場所からどんな風景を撮るか、なんとなく想像できますよね？

きっと見たことのない映像が出来上がるのでしょう！

監督か！？と思ったら、山本騎手です。貫禄あります。

ワンカットでも妥協のない撮影方法。

朝調教の撮影時。

こんな美しい光景に恵まれました。

そして、俳優さんの役者魂がすごい！



主役の高良健吾さんは、休み時間もひらすら馬に声をかけ、

今回の撮影が終わる頃は、

うちの騎手から　「このまま騎手試験受ければ！」と言われるほど上達っぷり。

「馬乗るの楽しい！」とおっしゃってくれたのが本当にうれしいです。



寺脇康文さん。　

騎乗シーンで落そりしてしまったのですが、スタッフの心配なんのその。

「不甲斐ないな」と落ちてしまった自分に悔しがっているようでした。

そのストイックな役者魂を肌で感じました。

とにかく、…かっこいい！



蓮佛美沙子さん。

うちの若手騎手から「超～ファンなんっすよ！一緒のシーンある！？」って。

ごめんね。ないんだ。（笑）

広報役だからなのですが、オレンジのジャンパー着ていただいてます。申し訳ないです。

ふわっと香る女優オーラ。

だけど話すと「鳥取の田舎の出身なんですよ。」って気さくに話してくれました。



柄本佑さん。

高良さん役のライバルである優秀なジョッキー役。

ドラマ撮影ですから、待ち時間が結構あります。

そんなとき、「俺、29時間待ちしたことあるんですよ」と

撮影の裏話で、場をなごやかにしてくれました。



そして、赤木春恵さん。

名物馬主の役です。能検で自分の期待の馬を合格させることができなかったシーンで

「ヘボ騎手が！そんなぼい方して！厩舎かえるからね！」とド迫力！

見ていた騎手が、自分の胸に手を当ててリアルに震えていました。







今回の撮影では、厩舎関係者が全面的にバックアップしてくれました。

馬に負担がかからないよう、だけどやはり良い映像を撮る為には何カットも必要…。

そのせめぎあいでした。

打合せを重ね、いろんな意見を出し合いました。

厩舎関係者は動物が相手ですから休日なんてありません。

馬が好きではないと、この仕事は続けてられないと思います。

その毎日の積み重ねを、真剣になって映像に残してくれる。

もしかしたら、私たちが「ばん馬ってこんなに力強くで美しいものだったんだ」って

再認識するような作品になるのではないか、って期待しています。



写真家 山岸伸先生がドラマ撮影現場を、写真でおさめてくれているのですが、

こうおっしゃっていました。

　　「お客さんは、とくに映像で見ている方は、レースを横からしか見ることができない。

　　　それを、下から、上から、正面から、見たことのないばん馬の迫力を伝えてくれる絶好の機会だ」と。



ご協力いただいている厩舎関係者の皆さま！ありがとうございます！

ステキな作品に仕上がりますように…。

そしてNHKスタッフの皆さま！冬のロケを楽しみに待っています！



みなさん、期待していてくださいね！



最後に。この顔をよく覚えておいてください。

もう1人（１馬？）の主役です。ハマクリシンザンです。

名演技にご注目！（nao）