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【第46回イレネー記念】ばんえい十勝オフィシャルサイト 重賞特設ページ

ホクショウマサルが2歳シーズン王者に!

 9日(日)は重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のホクショウマサルが優勝。重賞初制覇を果たし、2歳シーズンチャンプの座に就きました。

 馬場水分は1.7%と、やや力の要る馬場状態でスタート。勢いよく飛び出した各馬ですが、中間点付近からは慎重に歩を進めます。ブラックニセイ、アアモンドセブン、ホクショウマサル、ハクタイホウなどが馬群をリードし、他馬は少し置かれるような展開で第2障害を迎えました。
 この4頭がほぼ同時に仕掛け、なかでもホクショウマサル、ブラックニセイが上々の登坂。しかし、ブラックニセイは天板でヒザを折り、その間にホクショウマサルが先頭で突破。やや遅れてハクタイホウ、少し離れてホクショウメジャーとブラックニセイ、キサラキクと続きました。
 基礎重量690キロだけあって各馬の脚どりは重く見え、特にホクショウマサルはさすがに苦しい歩みに。これに内からハクタイホウ、外からキサラキクが迫って、いよいよ残り10メートル。そして残り5メートルでホクショウマサルがストップ。万事休すかと思われたところ、ハクタイホウも横に並んで脚を止めてしまいます。ここで牝馬のキサラキクが先頭に躍り出て、そしてゴール線上、勝ったかと思われましたが、キサラキクもここで痛恨のストップ。立て直したホクショウマサルが勢いよくかわしてゴールに飛び込み、激戦に終止符を打ちました。0秒3差でハクタイホウが2着。キサラキクは奮闘及ばず、3着となりました。

 まさに薄氷の勝利。「少し焦った」と阿部武臣騎手が話したように、ホクショウマサルがゴール直前で止まった時には勝負圏外かと思われました。ただ、早め早めでレースを引っ張ったことで、他馬に脚を使わせたことが勝利に結びついた印象。この馬の底力を強く感じさせる内容でした。今後もイレネー記念馬の名に恥じないレースぶりが期待できそうです。
 2着のハクタイホウは、いうまでもなく惜しい競馬でした。ただ、デビューから【10・6・4・1】で5着以下がない成績からも、タイトル奪取のチャンスはすぐにでも巡ってくるでしょう。先々も目が離せない存在です。
 牝馬キサラキクは黒ユリ賞に続く2つめのタイトルが、スルリと抜け落ちていってしまいました。そうは言っても、牡馬相手に互角以上の立ち回りを見せたのは収穫のはず。来年度の三冠戦線も盛り上げてくれそうです。

阿部武臣騎手「いつもは第2障害まで先頭の馬に追いつかないことがありましたが、きょうはうまく追いつくことができました。障害は良い馬なので、そのまま逃げ切りたいと思いましたが、後続馬が追い上げてきたときは少し焦りました。他の馬も止まってくれたのでチャンスをものにすることができました」

「ばんえい情報局」からの転載

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(昨年のレースの様子)

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